観自在王院は、毛越寺の東側に位置する観自在王院は、奥州藤原氏2代基衡の妻によって建てられました。
毛越寺のご本尊である薬師如来は現世にご利益のある仏様、観自在王院のご本尊の阿弥陀如来は極楽浄土に導く仏様と言われています。毛越寺と観自在王院は同時期に建てられたと考えられていますので、異なるご本尊としたことには当然意味があるのでしょう。
『吾妻鏡』によると、「吾朝無双」(威厳があり立派で他に二つとない寺)と記されています。平泉の南からの入口にある毛越寺と観自在王院の間の道路は30mの幅があったとされ、そこに牛車を止めていたといわれる屋根の付いた車宿(くるまやどり)がありました。10台止めることが出来る広さで、京都を除くと最大のスペースとなっています。(鎌倉は1台)