ぶら平泉 開催!

イベント event ...
2025.05.29
ぶら平泉 開催!

<写真は、平安時代末期の絵巻物「年中行事絵巻」の中に、粽(チマキ)を竹竿にぶら下げて売っている場面があるのを真似ています>

1.タイムスコープ体験

タイムスコープを覗くと、その場所の『奥州藤原氏の時代』の景色を360度にわたって見ることができます。全部で7カ所あります。

今回は、平泉文化遺産センターと観自在王院跡に2か所、合わせて3か所でタイムスコープを見ました。

・平泉文化遺産センター(⑦)では、今と昔の平泉を上空から見ることができます

・観自在王院跡(⑤⑥)では、お祭り風景を見ることができます。

それ以外に、柳之御所(③④)と無量光院跡(①②)に2カ所ずつ見るスポットがあります。

2.平泉文化遺産センターをスタートし、観自在王院跡を巡った後、金鶏山に登って約2時間かけてセンターに戻りました。

・花立廃寺跡:平泉文化遺産センターの南隣にあり、『奥州藤原氏の時代』に建てられた堂跡(花寺廃寺跡)があります。

・柳之御所や中尊寺金色堂から冬至の時に日の出を見ると、石蔵山(一関市)があります。また柳之御所にある池の真西に金鶏山があります。このように周辺の自然環境を利用して当時の都市設計がおこなわれたのではないかと思われます。

観自在王院跡の東北の角に来て、東方面(JR平泉駅)を見ると、土地が低くなっています。『奥州藤原氏の時代』には、かなり大きい池(鈴沢の池)があったところになります。

『奥州藤原氏の時代』の観自在王院と毛越寺の間には、とても広い道路(約30m)があったと考えられています。一角には車宿(くるまやどり)という牛車(ぎっしゃ)を止めるスペースもありました。

『奥州藤原氏の時代』には、毛越寺の北東角に池があり、そこから観自在王院の池に水を流していました。

観自在王院跡の木陰で、前日作っていただいたチマキをいただきました。

観自在王院跡北にある石仏は、『奥州藤原氏の時代』に作られたものと言われています。

金鶏山の入口には、源義経公妻子の墓があります。

金鶏山の頂上(標高約98m)には、経塚があります。『奥州藤原氏の時代』に造られたものです。当時は仏教が廃れると言われていて、未来にお経を残そうという目的で造られました。(平泉文化遺産センターに出土状況の写真などを見ることができます)

案内人:前川佳代

奈良女子大学 古代学・聖地学研究センター 協力研究員で、平泉の都市構造を長年調査・研究してきた前川佳代先生と『奥州藤原氏の時代』の話を聞きながら、平泉の町を歩きました。

古代スイーツ研究家でもある先生に当時のお菓子・粽(チマキ)を作っていただき、当時のチマキ売りの気分を味わいながら歩きました。