古来より「みちのく」と呼ばれたこの地(岩手県・宮城県)には、古くから金鉱脈が眠る特異な地質が広がっています。砂金採りから始まったみちのくの金採掘は、アジア有数の産金地へと成長し、鉱石から金を分離する技術を使った金山開発が積極的に推し進められました。(日本遺産「みちのくGOLD浪漫(ろまん)」ストーリーより抜粋)
古都ひらいずみガイドの会の金(こん)代表に、平泉町近くにある金山と町内で採れる砂金の場所を案内いただきました。
1.平泉駅を出発し、長島地区を通り、一関市舞川地区に向かいました。菅原神社を超えたところで左に折れ、一関市東山町矢ノ森地区にある藤壺の滝(下写真・右側の滝)に着きました。平泉から約30分の道のりになります。
階段で下に降りると、右に滝、左に金山入り口があります。入り口前にトンネル内のスイッチがありますが、ほとんど真っ暗なので懐中電灯が必須です。
足元は泥だらけなので長靴を履き、天井が低いところがあるので帽子(本当はヘルメットがいい)をかぶって中に入ります。
白いラインの入ったところが鉱脈だそうです。
コウモリがトンネル内にたくさんいて、飛んでくるので見学を邪魔します。
金の鉱脈がないか、必死に探します。
トンネル内では約20分ほど見学しました。
2.平泉町に戻り、大田川の支流と言っても小川程度のところに行きました。金代表は過去何度かここで砂金取りをして、かなりの数の砂金をゲットして小さい瓶の中に保管しています。
まずは川底から、土砂をかき集め、パンニング皿(砂金を取る専用の皿)に入れます。
皿を回しながら石や泥を捨てていき、砂だけにしていきます。
金代表はスムーズにその作業をしますが、初めてするとなかなかうまくいきません。
時間をかけず早く砂にするのがコツのようです。
砂だけにしてからが勝負で、砂を同じように回しながら砂を川に流していきます。
砂金は砂よりも19倍比重が重いため、金は砂の中に沈むそうです。
数回繰り返し、やっと1粒の砂金を見つけることが出来ました。
砂金とともに砂鉄も光るため、見分けはなかなかつきません。
1粒なので、探すにも金代表の経験が必要でした。