中尊寺の日常 <不滅の法灯>

自然・歴史 heritage
2024.07.20
中尊寺の日常 <不滅の法灯>

中尊寺は、850年慈覚大師円仁により開山されました。12世紀初め奥州藤原氏初代清衡公が前九年・後三年の合戦で亡くなった人々の命を平等に供養し、仏国土を建設するため大伽藍を造営しました。天治元年(1124年)には金色堂が造立され、堂全体を金箔で覆い、皆金色の極楽浄土を現世に表しています。中央の須弥壇の内に初代清衡公、向かって左の壇に二代基衡公、右の壇に三代秀衡公のご遺体と四代泰衡公の首級が納められています。

中尊寺は天台宗東北大本山です。最澄が開いた天台宗の総本山・比叡山延暦寺から「不滅の法灯」が中尊寺に分灯され、本堂内で灯し続けています。(下の写真:中尊寺本堂)

本堂内陣に鎮座しているご本尊の釈迦如来の左右には、不滅の法灯を灯している2基の灯篭があります。

その2基の灯篭の灯りが灯し続けるように、油を定期的に補充します。

法灯の予備として、お香を焚いておきます。灰の中に型で作ったお香を焚き、灯が絶えないようにしています。