世界遺産「平泉」は、中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山の5つの資産で構成されています。奥州藤原氏によって作り上げられたこの世の仏国土(浄土)の表現であり、その価値が普遍的であると認められました。
金鶏山は奥州藤原氏が山頂に経塚を営んだ信仰の山になります。
毛越寺・観自在王院(跡)・無量光院(跡)の3つの寺院が、金鶏山を造営の基準にしていることから、平泉のランドマークとしてその存在が大きく評価され、世界遺産の構成資産の一つとなっています。
平泉が栄えた歴史を学びます。
<金鶏山は、毛越寺から東西南北に延びる道(大路)を整備する起点となっています>
毛越寺は藤原氏二代基衡により伽藍の造営が開始され、その東側には基衡の妻によって観自在王院が建立されました。
<千手堂脇にある石塔は、奥州藤原氏が栄えた頃のものと考えられています>
藤原三代の位牌などが納められている千手堂とその脇には、源義経妻子の墓と伝えられている石塔の一部があります。
<急な坂道を登ると、祠が鎮座した円錐形の京塚があります>
経塚は経典を埋納した塚で、甕・壺・経筒をはじめ多くの品物が出土しています
大きな礎石が27個あり、蔵王権現堂跡の伝承を持ちます。
奥州藤原氏時代の瓦が発掘されています
金鶏山経塚から発掘された時の写真や壺や経筒(レプリカ)が展示されています
<金鶏山を背景として、阿弥陀如来の仏国土(浄土)を表現した独特の浄土庭園を見ながら、当時に思いを馳せてみませんか>
三代秀衡が宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した寺院跡となります。