地域おこし協力隊「新井泰雄さん」の取組み

平泉人 hiraizumi-people ...
2024.07.25
地域おこし協力隊「新井泰雄さん」の取組み

新井泰雄さんは、地域おこし協力隊として2023年4月に赴任。「やっちゃん」の愛称で、地域に溶け込んで頑張られています。

耕作放棄地問題を解決するため、南米アンデス原産のスーパーフード「ヤーコン」を使った商品開発に取り組んでいます。

ヤーコンは、糖質代謝の改善や食物繊維・ポリフェノールを大量に含んだスーパーフードです。田んぼだったところを畑として改良するためにはお金と時間が通常かかるが、ヤーコンは休耕地に苗を植えれば育ちます。農薬や肥料をあまり必要とせず、手間がかからず収穫できるため、町では耕作放棄地を減らすための解決策としてヤーコン栽培の拡大を考えています。

新井さんは当初、ヤーコンをはじめ平泉町で作られているリンゴ・ブドウを原料にしたクラフトビールの開発をして、若者やインバウンドの観光客を増やそうと考えていました。ヤーコンは食品用以外に汚水の浄化作用や肥料としての価値も高く、製品化できれば栽培量は格段に大きくなりますが、同時に進めていた工業化の話がいったん頓挫しました。期待していた農家の方々が多くいましたので、新井さんはクラフトビールを含めたいくつかの商品化に同時に取り組むことになりました。食品として加工していくうえで一番の課題が、収穫後の劣化です。長期保存できる方法を見つけないと加工時期が限られ収穫量の拡大が見込めません。岩手県工業技術センターの力を借りて現在実験していて、現在問題解決を図っています。

商品については、昨年から続けてきたヤーコンのクラフトビールの試作品ができ、地域の方々に試飲をお願いしています。また葉や茎を使ったヤーコン茶の製造・ 販売をおこなったりしています

今力を入れているのは、平泉町で作られている味噌を使った味噌漬けです。味噌の消費量も増える一石二鳥の効果もあるので、ぜひ成功させたいと考えています。