・平泉町役場に入職した理由は何ですか?
岩手県北上市生まれで、大学は東京に行っていました。岩手県内で就職したいと考えて活動をしていた2011年3月に東日本大震災があって、岩手県を盛り立てることをやってみたいという思いを持ち始めた時に、平泉町の中尊寺・毛越寺などが世界遺産(同年6月)に登録されました。平泉世界遺産を発信・PRしていくことが岩手県を盛り立てる柱になるのではないかと考え、平泉町にお世話になることにしました。
・役場内での仕事は、どのような内容ですか?
最初は保健センターに配属され、続いて町民福祉課の環境担当として勤務しました。合わせて6年間勤めましたが、通常業務の中には迷い犬を探したり、不法投棄の確認に行ったりすることがあって、町の隅々まで理解することが出来ました。そして今の農林振興課の林務担当になりました。
・農林振興課林務担当の仕事について教えてください。
山の仕事で一番は、木を病気から守ることです。マツを枯らす松くい虫の被害とブナ類を枯らすナラ枯れが大きな問題です。枯れた木を見つけたら広がらないように伐採し、虫を駆除します。薬剤を使って健全木にして被害の少ない森林作りにしていきます。最近力を入れているのは、平安時代末期に西行が平泉を訪れて『きゝもせず 束稲やまのさくら花 よし野のほかに かゝるべしとは』と詠んだ状態に戻そうと、日本農業遺産「束稲山麓地域」に指定されている山に桜の植樹を推進している事です。細かく分かれている個人所有の山をまとめて木を伐採し、桜の植樹をしていきます。まだらですが、少しずつ春の山の風景を変えていこうと考えています。
(下の写真は、205年4月の桜満開時期に、中尊寺側から撮ったものです)

・樹木医の資格を取られた理由は何ですか?
木の種類・樹齢や元気な木かどうかなど現状をしっかり分析しないと課題を把握することができないなど、専門知識が求められます。専門知識をしっかり得ようという思いが強くなったことと、林務担当として今年8年目に入り、樹木医に必要な現場経験をクリアしたこともあって、樹木医の資格を取ろうと考えました。
<日本農業遺産「束稲山麓地域」や世界かんがい施設遺産「照井堰用水」など平泉町内をゆっくり歩くフットパスイベントで、ガイドをしている写真です。>

