※ フットパスは、【Foot=歩く】【Path=小径】と書き、イギリスが発祥となります。里山や田園地帯が広がる地域の風景を楽しみながら、ゆっくり歩きます。
平泉町戸河内地区は、中尊寺の西に位置していますが、集落外の人はほとんど足を踏み入れないエリアです。常緑樹が多く、紅葉がきれいな場所です。今回は11月8日開催でした。森の中を歩き、紅葉を楽しむコースを予定していましたが、熊の出没が気になるため、戸河内の集落内を歩く約4.5kmのコースで実施しました。
ガイドは、農林振興課の澤田さんと古都ひらいずみガイドの会のネーチャーガイドの大脇さんの2名にお願いしました。
歩き始めてすぐの田んぼを見ると、稲わらを乾燥している風景が見られました。家畜の肥料や害虫予防の敷物など、多くの使い道があるそうです。


戸河内川の女滝は、日本昔ばなしにもなっている伝説の滝です。
戸河内集落は、四方山に囲まれていて、山の峰には中世の館跡がいくつかあります。正面に見える山の峰のどこかに、伊能舘があったと言われています。


下り坂に差し掛かり、景色が開けてくると、足取りが軽くなってきます。
戸河内地区ではトマトのハウス栽培がおこなわれていて、トマト栽培をしている地域の方から現状の説明を聞きました。


戸河内地区の鎮守様・雷神社の説明を聞きました。

樹齢400年になる「東郷のエドヒガン」を見ました。

コースの半分が過ぎて陽が差し始め、田園風景の中をのんびり歩いていきます。


堆積岩でできた500万年前の地層がむき出しになっているところがあります。このあたりからクジラやトドの化石が見つかっているので、海だったことが分かります。

紅葉のきれいな道を歩きます。


昔民家があったところには、たくさんのキウイの実がなっていました。


昼食は、地域の方々が用意したもち料理(雑煮・納豆・あんこ)と漬け物をいただきました。多くの参加者がおかわりをされて、大好評でした。
食後には、戸河内川の女滝に伝わる伝説「山伏石」の紙芝居を地域の方から披露していただきました。

